「自分の建物や地域では、ZEB化はどれくらい進んでいるのか」――この問いに公的データで答えられるのが、ZEBナレッジの「ZEBデータベース」です。前回はZEBナレッジ全体の概要をご紹介しました。今回は、このツールの元データと使い方を具体的に見ていきます。
何を元にしたデータベースか
ZEBデータベースは、一般社団法人住宅性能評価・表示協会が公開するBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)事例紹介、建築着工統計調査報告、そして国土交通省 国土技術政策総合研究所の「非住宅建築物の外皮・設備設計仕様とエネルギー消費性能の実態調査」を組み合わせて作られています。なお、同一建物で設計時・施工時など複数回BELSを取得している事例は可能な限り除外されているため、件数はBELS事例紹介の件数とそのまま一致しません。
集計できる軸
画面では、ZEB区分(『ZEB』・Nearly ZEB・ZEB Ready・ZEB Oriented)、新築/既存の別、延床面積区分(2,000㎡未満から50,000㎡以上まで)、建物用途(BELSに登録された第一用途)、都道府県、民間/公共の別、階数といった軸で、年度別統計・年度別累計統計をグラフで確認できるようになっています。
使う際に注意したい点
年度の集計はBELSの評価年月を基準にしており、建物の着工や竣工の時期とは一致しません。改修や新築の計画時期と照らし合わせる際は、この点を踏まえて読む必要があります。
活用の仕方
建物オーナーや自治体施設担当者は、自分の建物と同じ用途・規模の区分で全国の認証状況を確認し、ZEB化を検討する際の材料にできます。設計者は、地域や用途別の普及状況を、提案内容を考える際の参考にできます。
次回は、このデータベースをさらに掘り下げて条件を絞り込み、地域別の進み具合を可視化できる「ZEBデータインタラクティブ分析」をご紹介します。
想定読者:建物オーナー、自治体施設担当者、設計者
データのご利用について
本記事で紹介しているページのグラフ・数値は、出典を明記いただければ、商用・非商用を問わず、資料・報告書・ウェブサイト等に自由にご利用いただけます。出典の表記例:「出典:ZEB株式会社『ZEBナレッジ』(元データ:住宅性能評価・表示協会 BELS事例データ ほか)」。データの一括での複製・再配布は対象外です。詳しい条件は利用ガイドライン第2条をご覧ください。
参照
- ZEBナレッジ ZEBデータベース:https://www.zeb.co.jp/knowledge/database/(2026年10月時点でウェブサイトを確認)