学校体育館の空調について公開していた技術コラムと技術レポート(前編・後編)を、使い方ごとの 3 本の記事に改定しました。あわせて、3 本に共通する前提をまとめた「はじめに」のページを設けました。既存の中学校体育館をモデルに、東京の 20 年に一度の暑さ・寒さを与え、断熱の程度を変えた 4 つの仕様を、気流解析と熱負荷計算で比べています。

はじめに「体育館の空調、何をどう確かめたか」
建物の断面と大きさ、比べた 4 つの仕様、計算の条件(外気 冬 −3.4 ℃・夏 38.6 ℃、250 人、冷房 28 ℃・暖房 19 ℃)、温度を見る高さ(床から 30 cm・1 m)をまとめています。

記事 1「避難所になった体育館に、空調はどれだけ要るか」
冷房は、室内機の吸込みが 28 ℃ になる台数で数えると、要る顕熱は熱負荷計算の 45〜64 % で足りました。暖房は、冷房で選んだ機器を絞らずに回し、床から 1 m の平均が 21.4〜22.0 ℃ になっても、床から 30 cm(床に寝る人の高さ)は、いまの建物で 18.2 ℃、屋根と窓を直すと 19.0 ℃、高断熱にすると 21.2〜21.4 ℃ でした。段ボールベッドの上に寝た場合の温度と、4 つの仕様で要る能力をまとめた図も載せています。

記事 2「体育館で入学式・卒業式をするなら、暖房は何分前に入れるか」
床から 1 m の平均が 19 ℃ に届くまで、いまの建物で 35 分、屋根と窓を直すと 50 分でした。高断熱にした 2 つの仕様は、2 時間たっても 15.2 ℃ で、3.8 ℃ 足りません。冷房の必要能力で機器を選ぶと、暖房の定格も一緒に小さくなるためです。

記事 3「避難所にも式典にも使う体育館、空調機の能力はどう決めるか」
断熱を強めるほど、機器の大きさを決めるものが冷房から朝の立ち上がりへ移ります。冷房に要る能力は 219.1 kW から 67.6 kW へ 69 % 下がるのに、2 時間で暖めるのに要る能力は 140.4 kW から 114.6 kW へ 18 % しか下がりません。

あわせて、気流解析の結果を見られる 3D ビューア(断熱 4 仕様 × 運転 5 とおりの 20 ケース)を公開しています。これまでの技術コラムと技術レポート(前編・後編)は、この 4 本に置き換えました。旧ページの URL からは、新しいページへ移ります。

既存の中学校体育館をモデルとして一般化しています。比較に用いた 18.0 ℃ は、本検討のために当社が置いた比較の目安であり、告示や基準で定められた値ではありません。この目安を上回ることだけで、避難所としての安全性や快適性が確認できるわけではありません。いずれも計算結果であり、実測ではありません。1 棟の建物についての計算であり、地域や建物形状が変われば数値は変わりますので、値をそのまま流用することはできません。個別のご相談はお問い合わせフォームまたはお電話でお受けしています。